2024年9月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2024年9月号》
中学生の皆さんに医療の魅力をPR
由利組合総合病院
7月18日、ナイスアリーナで開催された「中学生と管内企業のふれあいPR事業in由利本荘市」に参加しました。このイベントは、管内の中学生に地元企業の仕事内容や魅力を幅広く知ってもらう機会を設けることで、将来の進路選択について考えてもらう契機にするとともに、地元への愛着や興味・関心を一層高めてもらうことを目的に開催されています。
当日は、由利本荘市内の中学校10校の2年生約530名と、製造業、建設業、医療福祉など管内の企業50社が参加し、当院からも、看護師2名、事務職員1名が出向き、地域における当院の役割、病院で働いている様々な職種のこと、医療に関わる仕事のやりがいなど、病院で働くことの魅力についてたっぷりとお話させていただきました。
当院のブースを訪れてくれた生徒さんからは、「病院で働く上で大切なことや大変なことは?」「母が看護師なので興味がある」「ドラマを観て医療に興味を持った」「由利組合の看護師さんが優しかった」など、沢山のお話を聞くことが出来ました。
医療体制が充実していることは、地域の皆様が安全・安心に暮らしていくためにとても重要なことです。しかし、本県や当地域においては、医師や看護師をはじめとした医療従事者が充足しているとは言えません。中学生の皆さんが就職するのはまだまだ先のことですが、このようなイベントをきっかけにして、医療の道へ進むことを目指す若者が一人でも増えることを期待しています。
行事食の紹介「七夕絵どうろうまつり」
雄勝中央病院
入院中の食事は医療の一環として提供されており、治療・回復、および食生活の改善を目的とします。秋田県厚生連では、献立や調理業務がマニュアル化されており、どの病院においても栄養管理された標準的な給食が提供できるように『秋田県厚生連統一献立』を実施しています。
また、各病院独自で工夫した行事食の提供も行っており、行事食には旬の食材が多く使われ、健康で心豊かに過ごすための知恵や願いが込められています。
当院の8月の行事食は「七夕絵どうろうまつり」です。湯沢の七夕絵どうろうまつりは、秋田藩佐竹南家にお輿入れされた京都の姫君が、竹に短冊を飾りつけ京都をなつかしんだのが始まりといわれており、お祭りでは浮世絵美人が描かれた大・小百数十基の絵どうろうに灯がともされます。
8月の行事食はこの祭りにちなんで、当院の管理栄養士がこれまで描いた絵どうろうをカードにして添えています。患者さんがベットサイドに飾っていることも多く、「癒し」になっていると感じます。伝統的な行事食には患者さんそれぞれの思い出が詰まっていることもあり、食事への意欲につながってほしいと考えています。
患者さんの一日も早い回復への願いを8月の行事食「七夕絵どうろうまつり」に込めて、今後も地元産の安全安心で美味しい給食、質の高い栄養管理に努めてまいります。