2021年8月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2021年8月号》
患者さんの利便性を考えて
かづの厚生病院
はじめて訪れた場所で、迷子になったことはないでしょうか?
また、それが日本ではない国であればどうでしょうか?
当院では、初めて来院された患者さんにもわかりやすく院内を歩いていただけるように、床へ新たにフロアサインを設置しました。今までは、壁等に案内表示を記していましたが、高齢化が進む秋田県においては、目線が低い患者さんに合わせて床への表示も必要であると考え、追加しました。悪天候で、足場が濡れていても滑りづらい素材を使用しているので安全・安心にも配慮しています。フロアサインは、主要な分岐3カ所に設置しており、院内は今までと少し違う雰囲気になりました。
また、デジタルサイネージも導入しています。デジタルサイネージでは、他国からの患者さん等にもご理解いただけるよう最低限守っていただきたい内容を「英語・中国語」へ翻訳し、アナウンスしています。
当院は、接遇・患者サービス向上委員会を設置しており、どのような患者さんにも安心して来院いただけるよう様々な検討をしています。今回のフロアサイン設置もそうした取り組みの一環として実施しました。患者さんから選ばれる病院であり、信頼される病院であるためにも信頼関係を築く一歩になるような取り組みをこれからも行っていきたいと思います。
新しい生活様式における熱中症予防について
秋田県厚生連
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、新しい生活様式(身体的距離の確保・マスク着用・手洗い・3密を避ける等の対策)を取り入れていますが、本格的な夏を迎え、「熱中症」への一層の注意が必要になります。新しい生活様式における熱中症予防のポイントを確認してください。
マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散予防に有効で、基本的な感染対策として着用が求められています。しかし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあり、熱中症のリスクも高まります。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的に外して休憩することも必要です。外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。
エアコンの使用について
熱中症予防にはエアコンの活用が有効ですが、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルスの感染対策には、冷房時であっても窓の開放や換気扇による換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなったときは、エアコンの温度を下げるなどの調整をしましょう。
涼しい場所への移動について
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動しましょう。人数制限により屋内の店舗等へすぐに入ることができない場合は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動しましょう。
日頃の健康管理について
定時の体温測定、健康チェックは熱中症予防にも有効です。平熱を知っておくことで、発熱に早く気付くことができます。日頃から自身の身体を知り、健康管理を充実させましょう。
感染予防や熱中症予防など、「予防」は非常に大切です。皆様のご理解をお願いいたします。