2018年12月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2018年12月号》
最新のがん治療「第59回農村における健康を考える集い」
JA秋田厚生連
11月3日、秋田県JAビルにて「第59回農村における健康を考える集い」を開催しました。この集いは、秋田県種苗交換会行事の一環として秋田県農協中央会、秋田県厚生連、秋田県農村医学会、秋田県農村健康管理・高齢者福祉推進協議会の主催で昭和35年から毎年開催しており、今年は、秋田厚生医療センターが担当病院となり、「最新のがん治療」をテーマに実施しました。
第一部では、秋田厚生医療センターの6名の医師が提言発表を行い、消化器外科の齊藤礼次郎氏から「秋田県のがん診療の現状」について、消化器内科からは渡部博之氏が「胃がん診療について」、星野孝男氏が「肝臓がんの最新治療」、田村知大氏が「当院での大腸内視鏡治療の現状」について、呼吸器・乳腺外科からは木村愛彦氏が「乳がんの術前治療」、戸田洋氏が「最近の肺がん治療 ~非小細胞肺がんを中心に~」についての最新治療の知見を披露しました。国民の約2人に1人ががんに罹患(りかん)する時代に入り、参加者にとっても身近な問題であり、正しい知識や最新治療を知る良い機会になりました。
第二部の特別講演では、秋田大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座教授で秋田大学医学部附属病院長の羽渕友則氏をお迎えし、「ロボット支援手術とがん治療の低侵襲化の現状と未来」についてご講演をいただきました。先進的な治療を行う医療機関として、県内で唯一導入されている手術支援ロボット「ダヴィンチ」の使用実績から利点と現状での問題点、今後の普及により手術や侵襲治療の概念の変化、遠隔治療への期待等、未来の姿についてお話いただきました。
当日は、医療関係者を中心に約250名が来場し、盛会のうちに終えることができました。ご参加いただいた皆様に心より感謝を申し上げます。
地域に寄りそう医療をめざして
平鹿総合病院
当院では、10月27日に第11回病院祭を開催しました。地域の皆さんへの日頃の感謝と共に当院を少しでも身近に感じ、親しんでいただくため、今年の病院祭のテーマは【『地域に寄りそう医療をめざして』~皆様の笑顔のために~】としました。
当日のステージ発表では、横手市内の保育園児による和太鼓やバレエスタジオ生徒さんによるバレエ、看護学生による合唱、高校生によるYOSAKOI等、様々なパフォーマンスが繰り広げられ、それにより生み出された活気が病院全体を暖めてくれているようでした。ちびっこ白衣記念撮影や大人気キャラクターとの握手撮影会でも、子供達のはしゃぐ声が聞こえ、その様子に周囲の大人達も笑顔になっていました。また、病院職員が企画するバザー・縁日ゲーム等の出店や焼きそば・フランクフルト・いものこ汁等の美味しい出店、認定看護師コーナー・血圧脈波検査体験等の催しを通し、来場していただいた多くの方々からたくさんの声を聞くことができ、地域の方々と病院との繋がりを強く感じることができました。
地域の方々からの日々のご支援とご協力を得ながら、今後も職員一同、信頼とぬくもりのある地域医療を目指して頑張っていきます。