2018年1月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2018年1月号》
コードブルー発動参集訓練
かづの厚生病院
当院には、急変及び心肺停止患者が出た時に行う心肺蘇生法の普及を図り救命率を高めることを目的とした『チームABC』という委員会があります。その委員会活動で、年1回のコードブルー(患者の様態急変などの救急事態が発生した場合に用いられる救急コール)発動参集訓練を開催しており、今年度は、10月30日16時にリハビリテーション室内で訓練を実施しました。もちろん、医師以外は抜打ちです。
参集人数は、把握できただけで医師1名、看護師21名、コメディカル9名、事務職10名と多数で、救急事案への意識の高さがうががえる訓練となりました。
訓練の目的は、「病院内で発生した救急事案へのコードブルー発動と対応についての確認」、「コードブルーシステムの運用課題の抽出」、「院内発生救急事案における各職種の役割確認」です。
今回の訓練では、事務職員数名が先に救急処置室へと向かい、対応の準備をする姿や、救急処置室で外来看護師が中心となり、迅速に処置をする姿を確認することができました。また、薬剤師・臨床検査技師・診療放射線技師も待機するなど、多職種で役割を果たす行動えおしっかりとしていました。しかし、現場に集まってもCPR活動(呼吸や心臓が停止している救急患者に対して行う心肺蘇生法)に積極的に関与してくれる職員が少ない、医師が参加がないなど、課題も残りました。
チームABCでは、訓練の詳細を検証した結果を全職員へ報告する企画を検討しています。
院内で、心肺停止の方が出たときには、的確なCPRをし、初療時に職員がそれぞれの能力を主体的に発揮、救命率を高められるよう、職員一丸となり訓練に取り組んでいきます。
緩和ケア病棟ボランティア募集
大曲厚生医療センター
緩和ケアを専門に行う病棟は、ホスピスまたは緩和ケア病棟と呼ばれています。大曲厚生医療センターの緩和ケア病棟では、患者さんの苦痛緩和だけでなく、患者さんとご家族がリラックスできるよう、病棟内の療養環境の整備に努めています。当院の緩和ケア病棟からは直接、ルーフガーデンに出ることができ、日光浴、バラなどの花々、野菜の成長などを楽しむことができます。これらの手入れは、すべて植栽ボランティアの方々によって行われています。
さらに、今年から、緩和ケア病棟内で、家庭的生活環境の整備、各種行事への協力、患者さんとご家族への直接サービスなどを担う緩和ケア病棟ボランティアを随時募集しています。ボランティアの方々には、季節感のある飾り付けの制作、夏祭りや昔語りの会などの行事開催に協力頂いています。今後はお茶・コーヒーなどの患者さん・家族への直接サービスを進めていきたいと考えています。そこで、12月1日に外旭川病院・ホスピスボランティアコーディネーターの寺永さんを当院に招き、ボランティア養成講座を開催いたしました。寺永さんの「人生とは、他者の生に貢献することの中に本質を持つ」との言葉が印象的で、どなたも頷きながら熱心に聞いていました。
緩和ケア病棟ボランティア活動にご興味のある方は、大曲厚生医療センター(電話0187-63-2111)総務管理課・大川までご連絡ください。