2019年10月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2019年10月号》
患者サービス向上委員会~夕涼み会開催について
秋田厚生医療センター
8月19日、正面玄関前にて患者サービス向上委員会主催による夕涼み会を開催しました。当院では、入院患者さんに暑さをしのいでいただくため、また、少しでも元気になっていただきたいとの想いを込め、夏場にも様々な催物を行っています。近年は、秋田県立大学の学生さんによる竿燈妙技を開催しており、今年で3年目になります。
当日は、素晴らしい晴天に恵まれ、車椅子やベッド上の入院患者さん、近隣の保育園の園児や地域住民の方など総勢100人近い方々が集まりました。
途中、竿燈が倒れそうになるハプニングもあり、会場は「どっこいしょ!」の掛け声と共に大いに盛り上がりました。また、うちわや風船で作るバルーンアートを配布したり、演目終了後には記念写真の撮影会を行うなど、「より身近に感じられる竿灯妙技」をお見せすることができました。
中には、「今年は病気で竿燈は見られないと思っていた。ここで見られると思わなかった」と話す患者さんや、「東京から帰省し、入院している家族の面会に来たが、子供に秋田の竿燈を見せる事ができてよかった」と話す若いお母さんもいました。夕涼み会に足を運んでいただいた皆様には大変喜んでもらえたものと感じています。
当院では、このような季節を感じることができる癒しの提供に努めており、患者サービス向上委員会をはじめ、病院全体で患者さんに快適な入院生活を送っていただけるよう今後も取り組んでいきます。
にかほ市総合防災訓練・救急車贈呈式
由利組合総合病院
8月31日、にかほ市総合防災訓練が仁賀保高校を主会場に行われ、当院DMAT(災害派遣医療チーム)が参加しました。訓練は、秋田県沖でマグニチュード8.7の地震が発生し、にかほ、由利本荘両市で震度6弱を観測、多数の傷病者が発生したとの想定で行われました。消防や警察、由利本荘市医師会、県ドクターヘリなどが傷病者への対応に当たり、訓練に参加した生徒も緊迫した雰囲気の中、真剣な表情で臨みました。
その後、にかほ市消防本部において、救急車の贈呈式が行われました。にかほ市消防本部で、更新のため使わなくなった救急車1台を当院へ寄贈していただき、今後のDMAT活動に役立てられます。
当院DMATは2009年に結成され、現在8人態勢で災害時の救命医療に当たっています。DMATはこれまで、資機材を運ぶ乗用車は所有していましたが、傷病者を運ぶ手段がありませんでした。にかほ市消防本部の救急車は、走行距離などの内部規定により今年の4月に更新されましたが、まだ使える状態だったため寄贈が決まりました。
贈呈式では、佐藤一成院長が「活動の幅が広がる。大切に使いたい」と述べ、DMAT隊員からは「とてもありがたい。機動力が上がる」との声がありました。