2016年5月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2016年6月号》
依頼透析患者さんを受け入れ続け45年
雄勝中央病院
当院の透析センターは、昭和45年に開設し今年で45年経過しました。現在は40床で稼働し、昼夜問わず85名の患者さんを受け入れ、湯沢・雄勝地区の透析医療の中核を担っております。
透析治療は休みがありません。「旅行」「同窓会」「冠婚葬祭」「帰郷」等の場合にも透析治療を休むことができないため、通常通院している施設で透析を受けることができない期間、他施設に透析を依頼します。当院では、このような「依頼透析」患者さんを県内外から受け入れており、大変喜ばれています。
当院で透析を受けた患者さんは、ホームページを見て明るい雰囲気で綺麗だったからと来院された理由を話してくれました。また、年2回泥湯温泉や川原毛地獄などの観光を楽しんでいるご夫婦は、「また秋にも来ます」と笑顔で帰って行きました。
また、当院玄関ホールには、秋田藩佐竹南家のお姫様由来の絵どうろうを飾っており、依頼透析の患者さんからも大変好評を頂いております。透析センタースタッフ一同は、さわやかな挨拶と笑顔で患者さんをお迎えし、患者さんが「元気でまた雄勝の透析に来るぞ」という気持ちになって頂くことを目標に、日々安全で安心な透析医療を地域・依頼透析患者様に提供してまいります。
がん相談支援センター主催 サロン『おひさま』3周年
由利組合総合病院
当院のがん支援センターでは、がん患者さんやご家族が気軽に集まり、がんに関する様々な相談をできる場として、サロン「おひさま」を開設しています。
サロン「おひさま」のネーミングには、参加された皆さん一人ひとりに暖かい光をお届けしたいという願いが込められています。毎月、がん相談支援センターで開催しており、午前中は、緩和ケア認定看護師や薬剤師、管理栄養士、作業療法士、訪問看護師や放射線技師、歯科医師によるがんに関する学習会を企画しています。
午後からの茶話会は、患者さんやご家族が病気の体験や思いを話しホッと一息つける空間を心がけています。最初は、緊張した表情の方が、徐々に緊張がほぐれ、笑ったり涙を流したりしながら時間が過ぎていきます。希望があればタオル帽子を作ったりパステル和アートも体験できます。
また、年に一回は、院外を会場に開催しております。今年度は、5月21日に「がんと共に、どんなふうに過ごしていますか?どんな時間を過ごしたいですか?というテーマ」で行いました。参加者からは、「自分以外の方の経験や思いに共感できた」「自分中心ではなく、病気中心になっていることに気付いた」「治療中でも自分なりの幸せを感じることの大切さを感じた」「生きる力になる話を聞けた」などと感想を頂きました。パステル体験コーナーでは出来上った作品ににっこりされる皆さんが印象的でした。
これからも、院内の職員と協働しながら参加して下さる皆さんとともに『おひさま』を育てていきたいと思います。病院ホームページに掲載している「おひさま便り」もご覧ください。