2017年11月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2017年11月号》
未来につなごう湖東の絆
湖東厚生病院
秋晴れの好天に恵まれた9月9日、新病院新築移転後4回目となる湖東厚生病院病院祭が開催されました。このイベントは旧病院の時から地域の皆様への感謝の気持ちと共に、病院をより身近に感じてもらうために毎年開催しています。今年は「未来につなごう湖東の絆~希望の明日へ~」をテーマに、入院中の患者さんやたくさんの地域の皆様にお越しいただき大盛況でした。
ステージでは、五城目高校と五城目第一中学校吹奏楽部の皆さんによるさわやかな合同演奏が行われ、時折手拍子も入れながら笑顔で楽しんでおられました。また、五城目天翔太鼓の力強い大迫力の演奏には、拍手喝采をいただきました。
昨年に引き続き中鉢院長の講演は、会場に入りきれないほどの参加者で、地域の皆様の病院に対する期待の大きさを再確認したところです。
イベントの合間の糖尿病教室では、スライドを流しながら日常生活の注意点などを説明し質問に対応しました。毎年恒例の焼き鳥、焼きそば、駄菓子コーナー、ババヘラ、バルーンアート、バザーに加え、JAあきた湖東・南秋つくし苑の販売コーナーは終日賑わいを見せ、イベントの合間には行列ができる盛況ぶりでした。お茶会は優雅な空間となり、お抹茶とお菓子を楽しみに毎年病院祭に足を運ばれるとお話しされる方も多くいらっしゃいます。
今年は、例年にも増してご来場いただいた皆さんと一体感を感じることができ、病院と地域のつながりを強く感じた病院祭でした。
七夕 癒しの会
平鹿総合病院
8階はな病棟は血液内科、緩和ケアを受ける患者さんが主に入院している病棟です。病棟では患者さんへの癒しの提供を目的として、癒しの会を開催しています。
今回の七夕会では、笹竹に短冊の飾り付けを行いました。短冊には「退院できますように」「家族と一緒に暮らせますように」などが書かれてありました。また、毎年新人看護師は浴衣での参加となっており、あでやかさがいっぱいです。13時~15時までの短時間ですが病棟ラウンジを開放し、患者さんは療養スケジュール、体調に合わせて自由参加です。コーヒー、抹茶(茶道を極めている看護師がいますので本格的!)を飲みながら、患者さん同士、患者さんと看護師が歓談したり、カラオケで歌唱力を披露する患者さんもいたりしました。「365歩のマーチ」を歌った患者さんは癌化学療法中であり自分への応援歌だったと思います。県立衛生看護学院の看護実習生は、受け持ち患者さんの前で『よさこいソーラン』を踊り、若いエネルギーをたっぷり披露しました。
今回は似顔絵クリエーターに来てもらい、特徴をとらえた似顔絵は大盛況でした。治療による脱毛を気にしている方も多かったのですが、似顔絵クリエーターの配慮もあり、「髪の毛を盛ってもらえてうれしい、良かった、感動した、大事にする」など、喜びの声を聞くことが出来ました。似顔絵をベッドに飾る方、塗り絵してから飾る方、家族に頼んで額に入れて部屋に置いている方など、喜んで頂けたようです。
癒しの会では闘病の日々からはうかがえない笑顔、表情を見ることが出来ます。にぎやかさの中でチラリと見せてくれる闘病の辛さや想いを知ることが出来たり、信頼関係の確立に繋がったりもしています。昨年、看護実習生として参加し、受け持ち患者さんの笑顔と表情に感動して泣いていた学生さんが今年4月「8はな病棟を希望しました」と当院に就職し「こんな職場で働きたいと思いました」と話しています。
療養生活の中であっても、患者さんに笑顔と癒しをできる限り提供したいと思っております。