2015年3月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2015年3月号》
みんなで学ぼう!一次救命研修
湖東厚生病院
2月9日、院内において全職員を対象に「BLSについて学びましょう」と題して、「自動体外式除細動器・AEDについて」「一次救命の流れ」の研修会を行いました。講師にはフクダ電子北東北販売株式会社秋田営業所の伊藤慶子さんをお招きしました。(アンケートで定期的に実施して欲しいという意見が多く、継続して実施しています。)
当日は、70名の職員が参加し、病院職員であるからには誰もが一次救命の手伝いが出来るよう、AED操作はもちろん心臓マッサージもしっかり行いました。
会議室のビニールシートに蘇生モデルを3体置き、1体を20人以上の職員が囲み、交代しながら声を掛け合い、汗をかきながら取組んでいました。
参加者の中に、実際に訓練以外でAEDを使用した経験者はいませんでしたが、いざという時に慌てずに、大切な命を救うために、病院職員らしく行動できるように日頃から訓練することが重要だと感じました。
また、地域においてもどこにAEDがあるかを日頃から認識しておきたいものです。
私たちは、「地域を支え地域の皆様に愛される病院を目指します」を基本理念に「秋田県で1番、高齢者にやさしい病院」を目指して、ますます頑張って参ります。
インフルエンザ・ノロウイルスセミナー2015開催
由利組合総合病院
毎年、インフルエンザとノロウイルスによる感染性胃腸炎が真冬の時期に流行します。今年も、両疾患が流行時期を迎えました。そこで、インフルエンザとノロウイルスに関するセミナーを1月28日に当院講堂において開催し、院内のみならず、介護施設関係者や学校関係者、救急隊も含めて約120名の多数が参加しました。
インフルエンザの症状は、急な高熱と咽頭痛、鼻水や咳に加えて関節痛や筋肉痛もみられます。対策としてはマスクを着用すること、手についたウイルスをよく洗うこと、のどについたウイルスをうがいで流すことにつきます。また、抵抗力をつけるために予めワクチン接種をすることも重要なことです。
一方、ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、冬場の胃腸炎あるいは食中毒の原因として最大の原因となりました。その症状は、嘔吐、下痢、発熱ですが、感染力がインフルエンザ以上に強いことが特徴です。したがって、保育園や老健施設などの集団ではあっという間に広がってしまいます。また、特効薬がなく、アルコール消毒もあまり効果がみられません。
セミナーでは、朝倉健一副院長よりインフルエンザ・感染性胃腸炎の最新情報について報告がありました。ノロウイルスによる感染性胃腸炎はすでにピークを過ぎていますが、集団発生は続いており油断は禁物です。予防対策としては、嘔吐物の処理を慎重に行う必要があり、塩素系消毒薬で対処し、器具などは加熱処理を十分に行う必要があります。
インフルエンザの流行は、まさにこれからピークに向かうと予想されます。今シーズンの流行の中心は、圧倒的にA香港型であり、B型はまだみられていません。肺炎の合併症が命取りになりますので厳重な注意が必要です。発症した場合は、速やかに休みをとり、抗ウイルス剤を最後まできちんと飲むことが重要です。 次に、県内・管内の流行状況について、由利本荘保健所より報告がありました。そして、インフルエンザ週報の結果について、当院の中央検査部から流行状況の説明がありました。当院では、インフルエンザ週報を毎週出しており、由利本荘医師会のホームページに掲載しています。
最後に当院の感染対策について、感染制御看護師から話がありました。マスク着用の重要性が改めて強調され、感染した場合には無理をせずに自宅療養をすることも付け加えられました。