2021年6月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2021年6月号》
『救急医療功労者厚生労働大臣表彰』を受賞しました
秋田厚生医療センター
当院は地域住民が緊急時に必要な医療を迅速に受けることができる救急医療体制を整備し、断らない救急を原則として救急患者・救急車の受け入れを行っています。カバーする医療圏は広く、秋田市内はもとより男鹿や南秋地域からも多くの受け入れを行っているほか、ドクターヘリによる患者搬送も受け入れています。
令和元年度は3,882台の救急車を受け入れるなど、救急患者・救急車受入件数は県内一となっており、こうした実績により令和2年度『救急医療功労者厚生労働大臣表彰』を受賞しました。
この表彰は、厚生労働大臣が、都道府県知事の推薦のもと、長年にわたり地域の救急医療の確保、救急医療対策の推進に貢献した医療機関等の功績を称えるものであり、令和2年度に受賞した医療機関は全国で11のみとなっています。
表彰式は残念ながら中止となりましたが、先日、厚生労働大臣の祝辞とともに表彰状と記念の楯が当院に届けられ、救急外来をはじめとする医療スタッフにとって大きな励みとなりました。
今般新型コロナウイルス感染症の影響下においても、診療の最前線に立ち、日夜地域医療を守るために尽力しており、今後とも、地域に根付いた医療機関として、救急医療をはじめ、地域医療の向上と発展に努めてまいります。
新型コロナウイルスワクチン住民接種
大曲厚生医療センター
新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け住民接種が、当院の医療圏でもスタートしました。当院は、秋田県内8医療圏の中の「大仙・仙北医療圏」という大仙市、仙北市、美郷町の2市1町で構成され、面積が東京都とほぼ同じ2,128㎢という県内で一番広い医療圏に属しています。
そのため、医師会の先生方と密接に協力しながらワクチン接種を進めており、当院からは医師3名、薬剤師2名、看護師5名のチームで「大仙市ふれあい文化センター」と「美郷町中央体育館」の2カ所で、平日の日中にワクチン接種のお手伝いをしています。
今、接種を行っているワクチンはファイザー社製の「コミナティ筋注」という医薬品になりますが、これはメッセンジャーRNAという新型コロナウイルスのタンパク質を作る基になる遺伝情報を持ったとても取り扱いがデリケートな医薬品です。
これまでにないワクチンのため、接種により副反応が出る人もいることから、少し怖いと感じる人も多く、予約をためらうのではないかと心配しましたが、多くのメディアでの接種効果のPRもあり、受付初日から予約の電話が繋がらないほどでした。自治体は電話回線の増設等、当院は1日当たりの接種可能人数を拡大する等、お互いに連携をとりながら接種対応強化を図っています。
また、ワクチン接種時には皆さんの不安が少しでも和らぐようお声掛けなどをしながら、対応しています。少しでも早く多くの方がワクチン接種を受けて、以前のような暮らしを取り戻せる日が来ることを願うものです。