2015年8月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2015年8月号》
いのちの落語家 樋口強先生をお迎えして
『いのちの落語講演会』開催
由利組合総合病院
6月に秋田県内7か所を会場に「2015 あきた がん ささえ愛の日」として様々なイベントが開催されました。
その中の一つとして6月13日(土)由利組合総合病院、14日(日)大曲厚生医療センターを会場に、いのちの落語講演会「生きてるだけで金メダル」を行いました。落語の好きな一般市民の方やがん体験者、ご家族、医療関係者など、両会場合わせて、約230名の方に参加していただき大盛況に終わりました。
参加者からは、「楽しいだけではなく、がんと向き合う上で何が大切なのかという根本的な部分を学べた。」「病院の中で笑える事がとっても良かった。ガンというだけで暗くなるのにずっと笑わせてくれて楽しかった。」「入院中に偶然良い講演会に出会えて最高。」「がんという病気は辛いことの方が多いと思っていたけど、生き方や考え方しだいで笑いや笑顔を増やせることを知った。」など、たくさんの感想をいただきました。
今回、あきたがんささえ愛の日実行委員会の協力を得て開催したことで、県内の患者会の皆様とのネットワークづくりと地域がん診療病院としての役割を果たすことができたように思います。また地域住民の方には、由利組合総合病院を身近に感じていただき、がん相談支援センターや緩和ケアチームを広く広報する機会となりました。(開催の模様は病院ホームページ・がん相談支援センターに掲載中です。)
秋田県農村医学会第119回学術大会
高齢化地域における医療・保健・福祉の質向上への取り組み
秋田県農村医学会
秋田県農村医学会第119回学術大会(学術大会会長 松谷富美夫かづの厚生病院院長)は、7月11日(土)秋田県JAビルで開催されました。厚生連職員及びファーマックス(株)、県内医療関係者、市町村、一般会員、報道関係者等約650名が参加し、医療・保健・福祉の質の向上を目的に、幅広い分野からの研究・事例発表が行われました。ワークショップ、研究班報告、特別講演がメイン会場の大ホールで行われ、会員講演(一般演題)78題がメイン会場を含む4会場に分かれて行われました。秋田県の高い高齢化率を反映し、本学会でも高齢者がテーマの講演・発表が多くなりました。
午前の部のワークショップではテーマが「高齢者の運動障害・歩行障害」、かづの厚生病院の吉村文孝診療部長が座長を務め、医師・看護師・理学療法士等7名の演者がそれぞれの専門分野からの発表の後、活発なディスカッションが行われました。
午後の部のメイン会場では、まず、大曲厚生医療センター緩和ケア科の秋山先生が「緩和ケア」、平鹿総合病院乳腺外科の島田先生が「乳がん検診の利益不利益」とそれぞれの共同研究班の研究成果を発表しました。
特別講演は、公開講座として岩手医科大学整形外科学講座教授の土井田稔先生をお招きし、「高齢者の歩行障害の診断と治療」のテーマでご講演いただきました。会場はほぼ満席の盛況の中、教授は健康寿命延伸への整形外科分野の役割について、多くの症例の診断・治療方法を紹介し、また独特のユーモアやビデオを混じえながら、わかりやすくお話しいただきました。
最後に、今回の学術大会に携わったすべての方々に深く感謝いたします。