2024年6月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2024年6月号》
PEMEC(ピーメック)講習会を開催
北秋田市民病院
5月18日~19日当院において、腹痛や呼吸困難などの内因性疾患傷病者を病院へ搬送する前の救護活動の標準化を目指す「PEMEC」に関する講習会を開催しました(日本臨床救急医学会主催)。県内では初めての開催となり、県内外の救急救命士や医師20名が参加し、救急搬送時の対処法について学びました。
講師は東北大学病院高度救急救命センターの佐藤哲哉助教が務め、内因性は外傷に比べて原因が見えにくく、体調不良の理由を推定するためには、患者の病歴や服薬状況のほか、食事やアレルギーに関する情報も救護活動で重要な手掛かりとなると説明されました。
参加者は4班に分かれて、患者のバイタルサイン(呼吸や血圧など)を確認したり、スタッフ間で情報共有を行い、必要な対応や搬送する医療機関を判断するなど、実際の救護現場を見据えた訓練を行いました。
この講習会が今後の救護活動に生かされ、多くの傷病者の救命と機能障害の軽減につながることを期待します。
令和6年度新人看護職員オリエンテーション
秋田厚生医療センター
4月2日~8日までの5日間、新人看護職員(既卒看護師2名と新卒看護師4名)のオリエンテーションが行われました。
当院では、「職場環境に適応でき、安全で確実な看護が提供できる知識・技術・態度が習得できること」を目標に掲げ、新人看護職員教育に取り組んでおります。
研修は、新人看護職員の自己紹介から始まり、看護部長からの看護部の概況説明や各部門からの講義を受けました。一人ひとりがやる気に満ちた真剣な眼差しで聞き入る姿が印象的でした。
次に、手洗いや注射、点滴の準備、酸素ボンベの取り扱い方、排泄ケア等の演習や電子カルテの操作等を学びました。初めての実践に少し戸惑っているようでしたが、緊張の中にも充実感を感じているようでした。
そして、担当する先輩看護師から学びながら交流を深めた頃にはすっかり緊張もほぐれ、最後にウエルカムボードの前でそれぞれ先輩看護師と新人看護職員がペアとなり、皆笑顔で記念撮影を行いました。
これから、一日も早く職場環境に慣れ、患者さんと関わっていく中で、看護の喜びを感じ、新人看護職員はもとより患者さんにもたくさんの笑顔が見られることを願っています。
今後は、それぞれの部署で温かい雰囲気をつくりながら、安全で確実な看護を提供できるよう、しっかりと知識と技術の習得を、病院全体でサポートしていきます。