2016年1月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2016年1月号》
「笑顔deふれあい2015キャンペーンポスター」を作成
JA秋田厚生連
JA秋田厚生連は、県内の地域医療を担う中核的病院として“安全で安心な医療”を提供し、患者さんやご家族に、より親しまれ、より信頼をもって来院していただける病院を目指し、平成22年度から、利用者満足度向上を目指した「笑顔deふれあいキャンペーン」を展開しています。
これまで、特に患者さんやご家族に対する職員のコミュニケーション力・接遇力の更なる向上を意識し、当会のイメージキャラクター「こころん」を使ったバッジの着用、院内でのポスター掲示等を行ってきました。
今年度は職員の意識を更に高めたいという趣旨から、患者さん方への「宣言」として、職員の接遇向上への意気込み(メッセージ)を直接書き込み、各病院の各部署ごとにオリジナルポスターを作成しました。
多くの病院職員は、高度化・複雑化する医療の現場で日常業務に追われており、見失いがちだったそれぞれの思いを、「文字」にしたポスターが多数出来上がりました。
医療に携わる職員は、ホスピタリティ・マインド(相手=患者さんの思いに出来うる限り応えようとする心)を持った専門職の集団です。今回の取組みにより、病院職員としての心得の基本に立ち返り、それぞれに共通の目標ができたことで、われわれが目指す“安全で安心な”“患者さん第一の”医療の提供に向けた意識づけ、職員間のコミュニケーションの促進が図られました。
各病院では、趣向を凝らしたポスターを様々な場所に掲示しています。
病院へお越しの際にはぜひご覧ください。
メディカルキャンプ開催
平鹿総合病院
平鹿総合病院では、秋田県の地域医療を支えるドクター育成事業(メディカルキャンプ)に平成22年度から参画しています。今年度も当院を会場として、11月6日に、県南の3つの高校から、医師を志す1年生12名(女子10名、男子2名)が参加して開催されました。
初めに横手市出身の若手医師から、医師としてのやりがいや達成感を感じる時、医師の一日などのお話があり、生徒からは高校時代の勉強法やクラブ活動などについて質問が寄せられました。次に、模型を使っての縫合手技(糸結び)に挑戦しました。糸結びは、正確に素早く確実に行わなければなりません。最初は悪戦苦闘していましたが、最後は全員が綺麗にしっかり出来るようになっていました。手術室では、手術前の手洗いの実践、手術ガウンや手袋の着用など、実際の感触を体感してもらいました。また、AEDを用いた心肺蘇生法の実技も行いました。
このキャンプで、基本的なことが案外難しいこと、ひとつひとつを確実に行うことの大切さ、最初は難しいと感じたことも必ず出来るようになること等を実感してもらえたようです。
当院では、『よく聞き、よく見て、実際にやってみる』体験学習を通して、医療を志す方々の育成に努めています。
「クリスマスコンサート」で心の栄養補給
雄勝中央病院
12月5日、当院の「看護師会」主催によるクリスマスコンサートを開催しました。年間行事のひとつでもあるクリスマスコンサートは、入院されている患者さんやご家族の方々に音楽を聴いて頂く事で、「癒しの時間を過ごして頂きたい。」という思いで毎年この時期に開催しています。当日は100名近くの方々が参加され、点滴をされながら聴かれる方や車いすやベッドのまま移動して聴かれる方等たくさんの方々が懐かしい曲目に手拍子をしたり、口ずさんだりしながら、1時間の楽しい時間を過ごされました。演奏していただいたのは当院職員もメンバーとして活躍している「雄勝吹奏楽愛好会」です。曲目は、“クリスマスメドレー”から“ど演歌〜時代劇”まで幅広い年代層に喜ばれるものでした。会場に参加した全員が音楽により、励まされたり、勇気づけられたり癒されたりと心の栄養をいただいたのではないでしょうか。認知症で、いつもは15分同じ姿勢でいられない方が、最後までうなずいて聴いている姿がとても印象的でした。
「看護師会」は、当院看護部の自治体であり1年を通して“地域との交流を深める”“看護の心をとどける”“病院内の癒しの環境づくり”などを事業計画として活動しています。今後も、地域の皆様に少しでも喜ばれる事業をしたいと思います。