2015年10月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2015年10月号》
外来窓口事務職員を対象とした接遇研修を実施中
大曲厚生医療センター
当院は平成26年5月に現在の建物に移転し、病院名も「仙北組合総合病院」から「大曲厚生医療センター」に改称しました。新築工事が進む中、大仙市との情報交換の場として「大仙市医療・行政連携連絡会」が設置されました。その中でよく議題に上るものが「職員の接遇」「外来受診の待ち時間」「駐車場」であることから、「接遇向上」と「待ち時間対策」を絡めて外来窓口事務職員を対象とした接遇研修を行いました。
研修は継続的に行い、「自己評価・目標設定」「委託先による患者アンケート・覆面ラウンド」「外来職員の相互チェック」「講義型研修」「高齢者疑似体験」といった内容を複数回開催いたします。
「高齢者疑似体験」の研修では、アイマスクやヘッドホンで視覚・聴覚を低下させ、固定具等で関節を固定し、さらに重りで敏捷さを奪い、「受診申込書を書く」「廊下を歩く」「階段の上り下り」「外来窓口で会話する」「車いすに乗る」「松葉杖で歩く」「エレベーターに乗る」「身障者用トイレに入る」といった行動で、お年寄りや身体の不自由な方の不便さを、身をもって体験しました。参加した職員からは、「こんなに不自由だとは思わなかった。」「もっといたわらないと。」といった声も上がり、接遇の基礎である「思いやり」が育つ様子が窺えました。
これからの研修で、高い接遇力を身に付けていきたいと思います。
『ブラックジャックセミナー』開催
能代厚生医療センター
9月6日、第3回目となる「ブラックジャックセミナー」を開催致しました。今年は能代市内のほか三種町・藤里町・八峰町の中学生にも対象を広げ、86名の申込みがありましたが、応募者多数であったため抽選により定員30名の中学生が参加致しました。
受付後、術衣に着替えた生徒達は緊張した面持ちでしたが、これから体験することへの期待感でいっぱいのようでした。開会式・オリエンテーションを終え、いよいよ手術室へ移動です。帽子とマスク、滅菌ガウンや手袋を着用して現れた姿は、まさにブラックジャックそのものです。少し照れもありながら、しっかり外科医のポーズを決めて写真撮影。
セミナーの内容は、(1)手術縫合体験 (2)自動縫合器体験 (3)電気メス・超音波メス体験 (4)内視鏡トレーニング体験 (5)腹腔鏡シミュレーター体験があり、5つのグループに分かれて順番に全ての体験をしてもらいます。
自動縫合器体験では、『ファイヤー』と言って器械のレバーを引くことを教えてもらうと、生徒達がレバーを引くたびに『ファイヤー』と元気な声が手術室に何度も響いていました。自分で縫合した模擬臓器を記念に持ち帰る姿が印象的でした。各体験時間は15分であり『まだ続けたい!』という熱い声に惜しまれつつ終了となりました。
閉会式では、院長から「未来の外科医認定証」を授与され満面の笑みがこぼれました。今後出会える医師の中に『ブラックジャックセミナーを体験したことがきっかけで医師を目指しました。』という声を聞くことが出来るよう、未来ある若者が夢に近づけるお手伝いをさせていただきたいと思います。