2022年3月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2022年3月号》
オンライン資格確認システムの導入について
能代厚生医療センター
当院では令和3年12月よりオンライン資格確認システムを導入しました。オンライン資格確認システムはマイナンバーカード、あるいは健康保険証で本人確認をし、支払基金や国民健康保険連合会にある患者さんの健康保険の資格履歴を確認するものです。健康保険証での確認では従来通り窓口で目視の確認になりますが、マイナンバーカードの場合は顔認証付きのカードリーダーで本人確認を行います。
オンライン資格確認を導入することによる最大のメリットは、支払基金や国民健康保険連合会の保険情報を照会できる点です。今までは、患者さんの保険証の情報(氏名、年齢、保険者番号、保険記号番号等)を目視で確認のうえ、手入力をしていました。この方法では事務作業における時間と手間を要し、資格過誤によるレセプトの返戻が懸念されます。しかし、システムの導入により、返戻の削減やそれに伴う作業の軽減が期待できるようになりました。また、患者さんの同意のもと限度額の情報を得ることができます。患者さんにとっても窓口で限度額以上の医療費の支払いを行わずに済むというメリットがあります。
今後はさらにマイナンバーカードの普及が予想されることから、患者さん、病院共に快適でスムーズに診療を行えるように取り組んでまいります。
コロナ禍での食事を考えて~レシピコンテストへの挑戦~
雄勝中央病院
日本病態栄養学会年次学術集会では、研究発表の他にレシピコンテストがあります。毎回テーマに沿ったオリジナルレシピのプレゼンテーションを行います。これまでのテーマは、地域の伝統を生かした減塩食、嚥下食、腎臓病食、糖尿病食、がん治療の支援食があり、今回は「withコロナ大満足600kcalメニュー」をテーマに行われました。
今まで3度応募し、減塩食では優秀賞、腎臓病食では独創賞をいただきました。そして、今回初めて最優秀賞をいただくことが出来ました。最初に応募したきっかけは、秋田にたくさんある伝統食を、コンテストを通して全国に知っていただきたいと思ったからでした。
今回のレシピは「家での食事が増えて作るのが大変」「買い物は週1回にしたいけど野菜などが傷む」「予防にいい食べ物は何?」という、患者さんからの声をもとに『長期保存可能な食材で!簡単コロナ対策レシピ』を作成しました。長期保存可能な食材では、缶詰や乾物、感染症予防の観点から体温を上げる食材や腸内環境を整える食材をたくさん使用しています。また、外出の自粛により日光を浴びないことでビタミンDの不足が懸念されるため、ビタミンDにも考慮したレシピになっています。栄養価だけでなく、見た目、味、食感なども意識しました。
今回、このような賞を頂きたいへん光栄に思います。これからも患者さんが必要とするレシピを提案出来るよう努めてまいります。