2015年6月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2015年6月号》
第1回地域医療連携多職種意見交換会
湖東厚生病院
平成27年3月20日、在宅医療・介護に携わる多職種の顔の見えるネットワークづくりと、安心して在宅医療・介護が受けられる地域づくりを目指して、開院後初めての「地域医療連携多職種意見交換会」を開催しました。
「湖東厚生病院とケアマネージャーのベストプラクティスを考える」をテーマに南秋田地域の施設、事業所からケアマネージャー約40名の参加を頂きました。
はじめに、当院の大島政人医事企画課長が「病院の立場から」と題し、入院から退院までの現状報告に加え、入院の受け入れ、地域包括ケア病棟、退院支援について説明しました。次に、五城目居宅介護支援事業所の布川敬子管理者から、「ケアマネージャーの立場から」と題し、病院とケアマネージャーの関わり方について説明して頂きました。疑問点についてお互いに積極的に連絡を取り合うことが、患者・利用者のためになるとの内容でした。
後半はワールドカフェスタイルで「よりよい医療介護連携をつくる」ための意見交換を行い、短時間で患者の退院後の生活を検討しなければならない大変さや、お互いに情報共有の必要性などについて話し合いました。参加者からは、「このような取り組みがよい連携に繋がる」「職種を超えての連携について勉強になった」「継続して開催して頂きたい」といった感想が聞かれました。
当院では今後、年二回程度、定期的に意見交換会を開催し、患者にとってより良いサービスが提供できるよう連携づくりに取り組んでいきたいと考えています。
ひとりじゃない見守り育てる新人看護教育
大曲厚生医療センター
今年度、大曲厚生医療センターは新しく20名の看護職員を迎えました。
不安と期待でやや緊張気味の様子でしたが、研修を重ねる毎に自信と満足感から笑顔があふれていました。
新人教育は「ひとりじゃない見守り育てる」「共に学び、共に成長しよう」をモットーに教育計画を企画しております。教育サポートは安心のプリセプター制を導入し、一人の新人さんに、お姉さん役の先輩ナースが一人つき、技術面だけでなく、精神面からもサポートしていくシステムです。身近に見守ってくれる先輩がいることで、安心して新しい環境で働くことができます。更に、先輩ナースの後ろにはベテランナースの存在があります。職場全体で見守り育てるシステムです。多くの集合教育と念入りな現場教育で看護実践能力を向上させるため、採用時から基礎的な看護技術や医療機器の操作をはじめとした研修、チェックリストを用いた技術評価を行い、「一人でできる」まで支援します。
その他にクローバーひよこの新人バッジがあります。臨床経験のない新人看護師や助産師は一年間バッジをつけます。ねらいは、
- 本人の初心者としての自覚
- 病院全体で新人看護師・助産師を育てるという意識の向上
- 患者・家族、他職種への認知
です。
今年度から大曲・仙北地域の医療施設や介護施設の新人からベテラン看護師を対象に公開研修を企画しております。地域全体で看護の質が向上し、よりよい看護を継続して提供できるよう、多数の参加をお待ちしております。(詳細は大曲厚生医療センターホームページをご覧下さい)