2017年02月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2017年02月号》
緩和ケア病棟「家族会」を開催
大曲厚生医療センター
秋田県内2か所目、県内厚生連病院では初の緩和ケア病棟の開設から2年半が経過しました。ご遺族の方々とともに患者さんの思い出を語り偲ぶこと、ご遺族同士が思いを分かち合い、支え合い、新たな一歩を踏み出すお手伝いをしたいとの思いから、平成28年11月5日に、「第1回緩和ケア病棟家族会」を開催しました。対象は緩和ケア病棟開設1年目のご遺族で、18家族33名が参加されました。
初の開催のため、ボランティア活動がまだ実施されていなく、手探りの状態でしたが、スタッフ一人ひとりのおもてなしの心が伝わるよう手作りで準備しました。家族会では、思い出を偲ぶスライドショ-・演奏会・ご遺族からの言葉や演奏・茶話を実施しました。家族の方からは、「素敵な演奏、時間をありがとう」「和やかな雰囲気でひと時の安らぎを覚えました」「自分以外にも辛い思いをした方がいて辛さが軽くなりました」「家族のケアもして頂きました」「母が亡くなって2年、思いっきり涙を流すことができ、心が軽くなると同時に母を一層心に刻むことができました。」「最期をここで迎えられ母は幸せでした」などたくさんのご感想を頂きました。私達スタッフもご家族の方と接する中で癒される時間となりました。今後も『がんに伴う「からだ」と「こころ」のつらさを和らげ、いつものあなたらしい生活が送れるよう、あなたと家族を支えます』の理念のもとケアが提供していきたいと考えています。
心を癒す、美しいハーモニー
~草木小学校児童によるクリスマスコンサートを開催~
かづの厚生病院
平成28年12月16日、当院では鹿角市立草木小学校の全校児童27名によるクリスマスコンサートを開催しました。
このコンサートは平成25年から開催され、今回で4回目を迎える恒例行事となっています。小学校の総合的な学習の時間を活用した授業の一環として行われ、「病院にいる人たち全員に、きれいな歌声で笑顔を届けよう!!」を目標に、児童自らが企画・運営、宣伝活動を行っています。
児童たちはそろいの真っ赤なベレー帽とスカーフを身にまとい、ダンスやリコーダー演奏、合唱を披露し、美しいハーモニーを会場に響かせました。楽器の演奏やその澄んだ歌声、そして懸命にダンスを踊る児童のひたむきな姿に、詰めかけた大勢の患者さんや職員らは、にこやかに見守ったり手拍子をしながら、癒しのひと時を過ごしました。
コンサート後、患者さんや職員は「元気をもらえた」「感激して涙が出た」「また仕事を頑張ろうと思った」と笑顔で語りました。それぞれが草木小学校の児童から素敵なクリスマスプレゼントをもらい、コンサートは大成功で幕を閉じました。
より良い医療を提供するには医療技術の高さはもちろんのこと、患者さんが治療に専念するため「心の安らぎ=癒し」が必要です。
コンサート後の患者さん様の笑顔を見て、あらためてその事に気づかされました。当院では、今後も患者さんに「癒し」を提供するイベントを開催し、病院の基本理念である『地域の皆様に「より満足いただける医療」を提供する』ことが出来るよう、積極的に取り組んでいきたいと考えています。