2023年10月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2023年10月号》
地域の介護施設との連携の集い開催
湖東厚生病院
8月29日、「八郎潟町えきまえ交流館はちパル」にて、「令和5年度地域の介護施設との連携の集い」を開催しました。当院の入院患者さんの多くは高齢者であり、9割以上が70歳以上であることから、介護施設との連携は大変重要となっています。これまで地域の医療機関との集いは開催してきましたが、介護施設との「顔の見える交流の場」はなく今回初めての開催となりました。
当院は「地域を支え地域の皆様に愛される病院を目指す」ことを基本理念に、「高齢者の生活の質を大切にする暖かい医療」、「介護や福祉と連携しながら積極的な在宅医療の推進」などを基本方針として、その実現に向けた当院の取組みを紹介し意見交換を行いました。
内科の伊藤善昭医師からは「当院におけるオンライン診療について」、また、内科の漆畑宗介医長からは「南秋地域のACP(アドバンス・ケア・プランニング)の現状とこれから」について、そして、内科の志田青慈診療科長からは「当院における訪問診療について」の講演のほか、看護部は、「切れ目のない医療と介護を提供する」をテーマに、宮城正子副院長・看護部長からは「ぷちとら(体験学習会)」、認知症看護認定看護師の大原樹看護副師長からは「出張!かんきょう改善隊」について講演を行いました。いずれの講演も参加者にとっては身近な問題で、これからの業務に生かせる情報を得る良い機会となりました。
当院は「秋田県で一番高齢者に優しい病院」をキャッチフレーズとしており、今後は更に介護施設や医療機関等との連携を強化し、地域の皆さんと共に「秋田県で一番高齢者に優しい地域」を目指していきます。
令和5年度「生徒と教師の職場体験学習」
雄勝中央病院
湯沢雄勝地域では毎年、中学生の職場体験を行っています。この取組みは、学校と看護協会が連携して医療福祉分野に関心を持つ生徒の進路や職業選択支援を図る事業です。今年度は4施設での実習の受け入れが決定し、当院も3日間で41名の生徒が職場体験を行いました。
職場体験は院内で働く各職種の紹介・講義と体験学習・意見交換会で構成されています。開校式では緊張した面持ちでしたが、手洗いの実習が終わる頃には笑顔が見られるようになり、車いすやベッドの扱いに苦戦したりしながら、元気に活動してくれました。私たち担当者も、職業への興味と知識が広がることを願いながら取り組みました。
意見交換会では、最初に1~3年目の看護師が職場の紹介や看護師を目指したきっかけ、看護のやりがいなどを自由に話しました。みんな素直な表現で生き生きと思いを語ってくれるので、生徒も真剣に聞き質問もたくさん出ました。その答えもまた絶妙で感心することが多く、若手看護師の思いや成長を知る良い機会になりました。サポートの師長や副部長が自分の経験知を話し始めることもあり、看護観の伝承にもつながりました。
体験学習の受け入れは生徒のためだけでなく職員にとっても学びや喜びがあり、今後も地域の中で医療への興味を培い育成につなげていきたいと思います。