2022年2月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2022年2月号》
『災害に備える』ということ
湖東厚生病院
12月22日、当院では総合防災訓練を実施しました。今回は例年と趣向を変え、「夜間を想定した防災訓練」を行いました。特に夜間の時間帯は職員数が最小で6人まで限られてしまうため、「6人でどこまで動いて、どのくらいで避難完了できるか」を把握する必要がありました。実際の訓練は平日の日中に行うため、看護師・医師・夜警から訓練に参加する6人を選び、その6人で防災訓練を行いました。訓練中は通常勤務している職員も大勢見守る中、所定の患者・看護師ともに避難所までたどり着くことができ、無事避難完了できました。
消防署の方からは、「避難完了まで時間はかかったが、スムーズに動けていたと思います。災害時の機器操作からもう一度確認していただきたいです。実際の災害時には、防災マニュアルも役に立たないので、普段から各々の役割を明確にし、病院で情報共有しながら、災害に強い病院を目指していただきたいです」との講評をいただきました。
訓練終了後、参加者からは「限られた人数のため、事前に行動等を確認していても戸惑う場面がありました。担送・護送患者が多く想定され、かなりの時間を要するので、安全な場所に患者を移送するだけで精一杯だと思われます。その他スタッフと避難経路等を改めて確認します」といった声が挙げられ、普段の訓練と違った雰囲気を感じることができ、改めて防災訓練の大切さを実感しました。
令和3年度 地域医療多職種連携推進学講座
かづの厚生病院
当院では、毎年4回、岩手医科大学と地域医療多職種連携推進学講座を実施しています。各専門分野の認定看護師等をお招きし、講義していただいています。
今年度は、「新型コロナウイルス感染症対策について」「周術期看護について」「スキンテア(皮膚裂傷)から患者を守ろう」「認知症高齢者の理解と対応」についての4講義を行いました。この地域医療多職種連携推進学講座では、近隣の医療機関や関連施設等にもお声がけし、院内だけではなく外部からも沢山の方に足を運んでいただいています。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大により、実際に講師をお招きすることが難しくなり、オンラインでの開催が続いています。また、近隣の医療機関の方にも感染症対策を講じながら参加していただいていますが、岩手医科大学病院で勤務されている認定看護師の講義は特に外部からも積極的な参加をいただいています。みなさん、とても真剣な眼差しで講義を受けており、講義後の質疑応答では、専門知識がある方のノウハウを学ぼうとする活発な意見交換が行われるなど、今年度分の日程を無事に終えることが出来ました。来年度はどんな講義が行われるのか楽しみです。新型コロナウイルス感染症が落ち着き、対面で講義を受けることが出来る日を楽しみにしたいと思います。