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  • 2016年3月
JA秋田厚生連ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベントなどをお伝えしていくコーナーです。

ニュースダイジェスト

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2016年3月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2016年3月号》

市民公開講座 「覚えておきたい‼ 感染予防のい・ろ・は」開催

秋田厚生医療センター

秋田厚生医療センターでは、平成26年度から地域の施設や在宅での医療・看護・福祉に携わる方を対象にした「施設・在宅ケア研修会」を定期開催しています。今回の市民公開講座は一人でも多くの住民参加と地域の多職種連携を進めるため、近隣の地域包括支援センター主催の多職種ネットワーク「いいとこ(飯土港)ねっと」様と共同開催により平成27年11月21日に開催しました。

講師は、当センター感染管理認定看護師の水野住恵が担当し、テーマは季節柄流行が予測される「感染症予防」について取り上げました。

本講座では、予防対策を分かりやすく講義した後、蛍光塗料を手に付けて手洗いを行いました。ブラックライトで汚れの落とし忘れがよく分かり、自分の手洗いの癖や注意点を確認してもらうことができました。今回の学習により、自分を守る感染予防と他人に移さないためのマナーの両面から学んで頂き、少しでも地域の集団発生の予防に繋がれば良いと考えます。

今後も地域の方々の必要とする健康情報について病院の一方向からの視点ではなく、多職種及び住民目線を大切にした情報提供、勉強会を地域で協働できるように努めていきたいと思います。

一方、集計したアンケート結果から、緩和ケアが地域へ十分に周知されていないことが見えてきました。今後、確実に高まる緩和ケアの需要やニーズに応えるため、緩和ケアの質を高めながら、広く地域の皆様に知っていただけるよう活動していきます。

火災現場で人命救助

かづの厚生病院

当院に在籍する消化器内科の小豆嶋立頼医師が平成27年12月27日に鹿角市内で発生した住宅火災の際に人命救助に貢献したとして、鹿角警察署と鹿角広域行政組合消防署から表彰されました。

小豆嶋医師は帰宅途中で黒煙に気付き現場に向かいました。現場では、家屋が火に包まれており119番通報し、その数分後に「助けて」という叫び声が聞こえ、家屋付近に倒れ込んでいる女性を発見しました。その女性は敷地内でけがを負い動く事が出来ずに座り込んでいたため、小豆嶋医師は女性を抱えながら安全な場所へ移動し、近隣住民と協力して介抱するとともに、到着した救急車に同乗して女性の初期治療も行いました。

小豆嶋医師は、「恐怖心はあったが、なんとか助けないと、と夢中でした。当時は吹雪だったが、女性が風上にいたことも幸いするなど偶然が重なったと思います。」と振り返り、「女性のけがも軽くすんで安心しました。」と胸をなで下ろしていました。

鹿角警察署長からは、「日頃から人命に関わる仕事をしているので火災現場でも命の危険を察知し、いち早く女性を現場から離すなど的確な判断が人命救助につながったものと思います。本当に勇気のある行動で感謝しています。」と称えられました。

同様に鹿角広域行政組合消防署からも表彰を受け、私たち職員一同も同席させてもらい、小豆嶋医師の勇気ある行動を改めて心に刻み、医療に携わる者としての心構えを学びました。