秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)

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ニュースダイジェスト

ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベント等をお伝えしていくコーナーです。

2013年 11月《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2013年11月号》より

皆様に「笑顔」を届けるために ~あなたに寄り添う病院へ

JA秋田厚生連

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厚生連では、「利用者満足度向上キャンペーン」として、皆様から親しまれる病院となるための取組みを行っています。

「笑顔deふれあい」キャンペーン

病院を利用される皆様に向けた4つのコンセプトによる決意表明と全職員の意識向上のため、ポスター、バッジを作成し、院内での掲示と職員の着用を図っています。
今年度は、癒しの空間作りを目指し、プリザーブドフラワーを設置しました。

「満足度アンケートの実施」

病院を利用される方々から、良い点、悪い点についてご意見をいただき、目指すべき病院の在り方について活用させていただいております。
その中で毎年多くの利用者から寄せられる意見として「接遇の向上」があります。

「接遇に対する取組み」

厚生連では、平成15年から19年にかけて院内指導に必要な接遇応対の知識・技術の基礎を学び、職場環境を創造していくべき役割を担うための接遇インストラクターを養成し、利用者並びに地域の皆様により親しまれ、信頼をもって来院していただける病院を目指してまいりました。
現在全病院で接遇向上のための研修会が毎年行われており、皆様から「対応がよくなった」とのお声をいただく一方で、厳しいご指摘も依然としていただいている状況です。
病院を利用される方がいつ、どんな状況で来院されようとも、心のこもった対応が出来るよう今後も接遇に対する取組みを継続してまいります。

※利用者満足度アンケート集計結果

職員の対応について「とてもよい」、「まあまあよい」と答えた割合

平成22年6月 平成22年11月 平成23年6月 平成23年11月 平成24年11月
88.4% 90.1% 90.4% 89.9% 82.4%
次ページでは、皆様に寄り添う病院として「笑顔deふれあい」のコンセプトでもある「おもてなし」と「地域貢献」の観点に着目した2つの病院(秋田・山本)の取組みを紹介します。

秋田組合総合病院「接遇研修会」

秋田組合総合病院の接遇教育委員会は、平成24年度に「市内5総合病院の中で、接遇で1番になる」の目標の下に平成24年度から活動を開始しました。チーム医療を提供する組織の一員として品格ある接遇を身につけ、職員自身のやりがい・満足度の向上を目指し、当院の提供する医療全体の質の向上を図ることを目的とし、医師、看護師、放射線科、薬剤科、検査科、リハビリ科、事務という様々な部署・職種から構成された13名のメンバーで発足しました。

平成24年度の活動の一部として、全職員関連業者・患者さんを対象としたアンケート、外部講師による研修会、接遇委員会のメンバーによる職員挨拶強化運動、各種病院イベントでの広報活動、接遇向上の為のスローガン公募、接遇キャラクターの設定などを行いました。

平成25年度からは「市内5総合病院の中で、接遇で1番になる」の目標 にさらに「接遇の質の改善を、目でみえる形で示す」の目標を追加し、教育活動として職歴、役職別に研修会を開催するなど、より研修会の細分化を行っております。しかしながら、一時的に研修を受けたからといって、すぐに改善できるものではない事を平成24年度の1年間の活動で感じました。これからは、継続的に実践的な活動をしていく必要があります。

患者満足度向上にむけて、職員全体が意識改革をし、地域に根ざした自他共に誇れる病院を目指して今後も働きかけをしていこうと思います。

山本組合総合病院「啓蒙活動」

当院の基本理念として、安全で高度な医療の提供のほか、地域の皆様の健康増進に貢献することを掲げております。また、平成24年度から始めた経営改善プロジェクトの中で、平成25年度から27年度までの3ヶ年の取組みをまとめた中長期計画を策定し、将来の病院像として、特に予防医療体制の充実を掲げ、院内体制の充実と地域への啓蒙活動強化を行うこととしました。これにより、多くの地域住民の皆様が安心して検査を受けられる環境を整え、人間ドックの受診者数向上と病気の早期発見・早期治療につなげてまいります。

この分野は病院から地域の中に積極的に入っていくことにより、病気の早期発見・早期治療につながっていくと考えられるため、特に強化を図りました。

今年5月以降の取組状況は次のとおりです。

5月 ・能代市文化会館中ホール
 「脳卒中 私達の病院の試み」 太田原 康成
・三種町保健センター
 「がん検診の大切さ」 大山 健一
6月 ・中央公民館(能代市)
 「睡眠時無呼吸症候群について」 江戸 雅孝
・藤里町総合開発センター
 「血圧について」 木村 州孝
7月 ・能代市立能代第一中学校
 「見つめよう命・体・性」 中川 真紀子
・ぬくもり喫茶(能代市昇平岱地区)
 「高齢者の膝痛について」 佐藤 毅
・小繋会館(二ツ井町天神地区)
 「脳卒中 私達の病院の試み」 太田原 康成
8月 ・南部公民館(能代市)
 「薬の飲み合わせとサプリメントについて」
  藤原 斉
9月 ・藤里町総合開発センター
 「糖尿病についての基礎知識」 藤島 裕耕
・能代市文化会館中ホール
 「薬の正しい飲み方」 藤原 斉
・種公民館(二ツ井町種地区)
 「脳卒中 私達の病院の試み」 太田原 康成

医師のほか、薬剤師、助産師の協力もあり、取組みについては大変好評であります。

今後とも、新たに定めた病院のキャッチフレーズ「私たちが守りたい地域の笑顔と医療の心」とともに、地域と一体となった病院を目指す取組みの一つとして、継続してまいります。

―質の高い安全な医療の提供ために― 医学シミュレーション教育研修会開催

一般財団法人秋田県農村医学会 JA秋田厚生連

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第35回秋田県農村医学研修講座が9月7日、秋田市の秋田大学附属病院シミュレーション教育センターで開催されました。

同講座は第一線で活動されている保健・医療従事者の知識向上と養成を目的に毎年開催されていますが、今回は、仙北組合総合病院 小野地章一院長が提唱した新しい企画として、医学シミュレーション研修会を行いました。

県内の医師や看護師、臨床検査技師ら約200人が参加し、臨床現場で実際に起こり得る症例を想定し、質の高い、安全な医療の提供のために「医学シミュレーション教育」の重要性について理解を深めました。

研修会は教育講演・シミュレータ指導者養成講習・臨床医学シミュレーション実習と3つのコースに分かれて行い、秋田大学大学院医学系研究科戦略的外科系医師養成プログラムの安藤秀明准教授が「医学シミュレーション教育」をテーマに講演。医学シミュレーションは「体験型学習であり、緊急時の対応や患者との接し方を上達させる上で大きな効果がある」と強調していました。

一方、臨床医学シミュレーション実習では東北大学病院高度救急救命センター遠藤智之助教が指導。救急医療の最前線で活躍している遠藤助教は「体験的にシミュレーション教育の役割はとても大きい」と語っていました。

「秋田大学附属病院シミュレーション教育センターは平成24年3月に開設され、東北最大の規模を持ち、県民に質の高い安全な医療を提供するために医療関係者に活用してほしい。」と呼びかけていました。

また、秋田県農村医学会 平山克会長(平鹿総合病院院長)は「今までと違った新たな研修講座は大変意義のあった内容でした。特に研修医などには大きな役割を果たしました。」と感慨深く語っていました。

あきたER&GP(救急・総合医)カンファランス

秋田組合総合病院

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平成24年4月から秋田県総合診療・家庭医養成プログラムによる研修が、秋田組合総合病院においてスタートし、1年半が経過しました。その間幅広いプライマリ・ケア(身近にあって何でも相談にのってくれる総合的な医療)の知識、技能を身につけるべく毎日のERモーニングカンファランス、毎週の救急総合診療部の入院カンファランス、第1、3木曜日の救急カンファランスを行っています。

また、福井大学の寺澤教授、北野助教、自治医科大学の三瀬准教授、秋田大学の長谷川教授、大森病院の小野院長の指導をいただき、年6回の総合診療カンファランス、年4回のER&GP(救急・総合医)カンファランスを行っています。

今年も既に総合診療カンファランスを3回、ER&GPカンファランスを3回開催しています。今回は年4回開催されますER&GPカンファランスをご紹介いたします。

ER&GPカンファランスは秋田県内の研修病院の指導医、研修医、コメディカル(医師の指示の下で働く医療従事者)部門、そして医学部学生にも案内し、盛大に開催されております。

9月6日(金)開催のカンファランスにも多くの医療関係者が参加されました。研修医の渡邊 翼先生、総合医後期研修中の金 大悟先生による事例発表の後、齊藤センター長(非心臓性胸痛)、自治医科大学の三瀬准教授(レポートからポートフォリオへ)、福井大学の寺澤教授(精神科救急のピッドフォールズ)と題し、指導をいただきました。

質疑応答時にはテレビ番組のドクターGを思わせるようなやり取りがあり、緊張する場面もありました。秋田県総合医・家庭医研修プログラムも歩々確実に前進していることをお伝えいたします。

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