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救命救急の現場において求められることは、可能な限り早期に治療を行うこと―
当院では、地域中核病院・救急告示病院として救急機能の維持向上を目指し、昨年度から「救急セミナー」を開催しています。
去る5月16日、更なる救急体制のレベル向上を目指して、当院講堂を会場に「第2回救急セミナー」を開催。今回は山本組合総合病院診療部長の太田原康成先生を講師に迎え、「脳疾患の救急医療について」をテーマにご講演頂きました。
日頃から緊迫した救急医療の最前線で多くの命を救ってきた太田原先生は、自らの豊富な経験をもとに様々な事例を紹介。参加した職員や救急隊員からは、「初期治療の重要性を改めて認識した」、「病院と救急隊との連携を見つめ直すきっかけになった」などといった感想が数多く聞かれ、今回のセミナーが次の大きな一歩に繋がるであろう手応えと期待感を抱きつつ、盛会裏に会が閉じられました。
JA秋田厚生連は6月29日(金)JAビルで第64回通常総会を開き、平成23年度決算などいずれも原案通り承認されました。
医師不足・偏在化による入院・外来患者の減少に歯止めがかからず、依然、地域医療を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
このような状況において、平成23年度は「秋田県厚生連経営改善計画」の具体的な行動内容及び達成目標を盛り込んだ「経営改善アクションプラン」の取組みを加速し、本会組織一丸となり、組織全体で経営改善計画を強力に推進いたしました。
未改築病院の整備については、仙北組合総合病院が平成26年度開院に向けた改築事業を推進しておりますし、湖東総合病院は、「湖東地区医療再編計画」を基本とし、病院機能の見直しを含めた改築事業計画を策定し、平成24年4月から病院改築整備事業に着手しております。
また、良質な医療を提供するための環境整備として電子カルテシステムを中心とした統合病院情報システムを整備し、システムの高度化による患者サービスの向上や医療安全の推進を図りました。
平成23年度は、事業計画の当期剰余金17億8,232万円に対し、計画を上回る18億8,441万円の当期剰余金を計上いたしました。
「信頼とぬくもりのある医療の提供」を基本理念に、患者中心の安全・安心な病院づくりを積極的に実施することを目標に事業推進して参りました。病院運営に最も重要な医師が不足となったことから、事業計画を大きく下回る病院もあり、厳しい事業運営でしたが、役職員一丸となって経営改善アクションプランを推し進めた結果、事業計画を上回る実績をあげることができました。
生活習慣病検診は、各種検診車を病院に配備し、高齢者医療確保法及び健康増進法に基づく市町村の健(検)診事業に対し県内JAと連携を図り実施して参りました。特定健診、事業所健診等の一般健診やがん検診を中心とした単独実施検査の受診者数は、無料クーポンの効果等はあるものの減少傾向にあります。人間ドックについては、計画をわずかに上回った34,336人の受診者となりました。
訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、介護予防受託事業等の事業を行いました。また、介護保健施設との医療連携等の取組みや由利組合総合病院に短期入所生活介護事業所の設置を行いました。
一方、JAグループとして質の高いトータルな介護サービスを提供するため、JA秋田中央会と連携し、「JAグループ介護保険事業ケース発表会」を開催し、関係職員のスキルアップを図りました。
今後とも経営の健全化を進め、厳しい経営環境にあって、より一層信頼される病院づくりに取り組み、地域の基幹となる病院機能を発揮できるようJAの医療機関として、また県内の公的医療機関としての使命を果たして参ります。