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北秋田市民病院の療養病棟開棟式が平成23年4月4日、病院内大会議室で行われ、北秋田市はじめ病院関係者約40名が出席し、新たな病棟のスタートを切りました。
当院の療養病棟は、公立米内沢総合病院の診療所化に伴い新たに開棟するもので、病床数は48床です。4階西病棟に開棟し、スタッフは平田温副院長をはじめ、看護師12名看護補助者13名の26名体制でスタートしました。
開棟式では、神谷彰院長のあいさつに続き、津谷永光北秋田市長から「療養病棟の開棟にあたり、旧米内沢病院の患者さんの受入や事前の体制作りなど皆さんには大変なご尽力をいただき心から敬意を表したい。この地域になくてはならない療養病棟である。市としても市民病院の運営について一生懸命バックアップしていくので、皆さんもこれまで以上に経験と研鑽を積んで頑張ってほしい。」と祝辞をいただきました。その後、病棟スタッフを代表して平田温副院長が「いろんな職種が協力して、この新しい療養病棟を立ち上げてきた。私もスタッフの一人としてこれからも頑張っていきたい。療養病棟では自分たちの特殊な専門性を活かし、新しい試みをしながら、それが患者さまのケアの質を高めることにつながるような有機的な病棟を創っていくため、スタッフ一同、心を一つにして取り組みたい。」と決意を述べました。これからも、緑と水に囲まれた快適な療養環境となる北秋田市民病院で、患者さま中心の充実した医療を提供してまいります。
当院のエントランスホールに「聖農・石川理紀之助翁」の彫像が加わり、癒しの空間づくりのシンボルとなった。JAあきた白神職員のOBでもある能代市磐在住の木村秀夫さんから寄贈を受けたもので、秋田から九州へ旅立とうとする農聖・石川理紀之助翁を一本の黒松から彫り上げた身の丈5尺7寸の見事なものである。
県種苗交換会生みの親で、明治時代の農業・農村指導者である翁の彫像はJA組織の一員である当院に相応しく、その姿は日々来院する皆様を温かい眼差しで見守っているようでもあり、訪れた皆様はその出来栄えの見事さにしばし足を止めて見入るかたも多い。
作者の木村さんは、JA退職後に独学で木像彫刻の制作を始めてから県展で特賞2回、奨励賞4回、入選10回を数える方で、郷土の偉人や歴史、芸能を題材とした作品を多く創作、秋田県JAビルはもとより地域の公共施設にも多く展示されている。
今回の寄贈にあたって、当院の近田院長は「地域の人に愛される病院を目指す中で、癒しの空間づくりの一環として地域に住む方の力作を展示できることは非常に意義が深い。これを機に、ますます地域の皆様と一体となった病院を目指す。」との思いを新たに、感謝の意を伝えた。