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かづの厚生病院では、7月4日に「ミニチャリティーコンサート&バザー」を開催いたしました。
これは、家族と離れ、療養されている患者様に少しでも「癒し」になればとの思いと東日本大震災で被災されながらも礼節と尊厳を失わずに、懸命に避難生活に耐えておられる方々をバザーの売上金を贈り、励まそうとの思いから職員により企画されました。
会場は、当院のエントランスホールで、椅子を並べ、「ニッポンの笑顔・秋田から」のイラストをボードに貼り、幼稚園児の作品を展示するなど、手作り感いっぱいの会場となりました。
コンサートは、職員によるギター演奏と歌から始まり、続いて市内在住のピアニストによる演奏が行われました。この演奏に使用されたグランドピアノは、30数年前に旧病院の准看護学校の授業や式典で活躍していたもので、調律を行い、当日に間に合わせました。最後に大正琴の演奏が行われ、2時間のコンサートは終了しました。その後、職員が持ち寄った品物でバザーを開き、売上金は、地元の社会福祉協議会を通じて被災地に寄附させていただきました。
参加された患者様からは、「夏の一日楽しませてもらった。機会があったらまた開催してもらいたい。」と好評でありました。今回の手作りイベントは、派手さはないものの、アットホームな雰囲気のなかで行われました。患者様や被災地の方々に僅かでも「癒し」と「エール」が届けられたかもしれません。
沖縄県の琉球大学医学部の地域医療視察研修が平成23年9月18日、北秋田市民病院で行われました。これは交流がある秋田大学医学部の紹介で実現しました。
琉球大学医学部からは地域医療システム学講座の小宮一郎教授をはじめ、同講座で学ぶ学生、スタッフら合わせて15人、秋田大学医学部からも長谷川仁志教授と学生4人が訪れました。琉球大の学生は自己紹介の中で「自分は離島出身で、将来は島で医療に従事したいと考えています。こうした研修も貴重な経験となります。」「沖縄と秋田では地理的にも気候的にも違いますが、双方の地域医療の相違を学びたいと思います。」などと意気込みを述べました。
一行は今年4月に開設した慢性期患者が入院する療養病棟や、在宅医療と福祉施設を円滑に機能させる調整役を担う地域医療連携センターなどを視察しました。
琉球大小宮教授は、「患者が不便さを感じたり、医師も負担を感じるなど現在の医療システムはうまくいっていません。市民病院は一般・療養病床がうまくいっていると聞いたので沖縄のモデルになるか考えたいです。地域医療システム学講座が目指す医療の可能性を探るのにも役立ちます。」とし、北秋田市民病院の特徴でもある市が設置し、指定管理者が運営する公設民営方式についても、「自治体と結びつきの強い病院は沖縄にはありません。」と関心を示しました。北欧の杜へ南風が吹いた心地よい一日となりました。