秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)

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ニュースダイジェスト

ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベント等をお伝えしていくコーナーです。

2012年 8月《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2012年8月号》より

秋田県総合診療・家庭医研修始まる!

秋田厚生連本所

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平成24年4月から秋田県総合診療・家庭医養成プログラムによる研修が、秋田組合総合病院において2名の研修医が参加してスタートしました。この研修に至る背景として、多くの病院では、複数の疾患を横断的に診断・治療できる総合的な診断能力を有する医師のニーズが高まっている現状があります。こうしたことから、各科指導医が充足している秋田組合総合病院と在宅医療などを推進している湖東総合病院を研修拠点とした専門研修プログラムを策定し、地域医療を担う総合診療・家庭医を養成することを目的に、昨年9月に秋田県からの業務委託を受け、秋田県と厚生連が連携しながら実施しています。

研修の目標

研修では、幅広いプライマリ・ケア(身近にあって何でも相談にのってくれる総合的な医療)の知識、技能を身につけ、専門診療科医師やコメディカル(医師の指示の下で働く医療従事者)部門の各職種や地域保健分野における行政部門等と連携して多様な患者ニーズに対応できる医師を目指します。

【目標とする医師像!】

1)主として二次救急医療を担う地域医療の中核となる基幹病院の総合診療を担う医師

2)地域における健診・予防医療から在宅訪問診療までを含む地域の包括的ケア機能を担う
  地域基幹病院において総合内科型外来・総合診療を担う医師

3)診療所・訪問診療を担当する家庭医療を担う医師

研修内容

《初年次・2年次》~秋田組合総合病院にて~

総合医・家庭医研修の核となる救急や内科系及び小児科研修を12ヶ月以上、希望により外科、整形外科等、総合医研修に必要な研修を最大12ヶ月選択し、研修することも可能としています。また、家庭医に必要とされる「個人への健康増進と疾病予防」「幼小児・思春期のケア」「女性や男性の健康問題」「リハビリテーション」「メンタルヘルス」「救急医療」「臓器別の健康問題」に係る医学的な知識と技術を養成します。

《3年次》~湖東総合病院にて~

総合医・家庭医として必要な「地域包括ケアに係る能力」や「地域・コミュニティーをケアする能力」などを養うべく、地域医療の最前線において、外来・病棟・在宅診療の実践研修を行います。また、主として、家庭医に必要とされる「高齢者のケア」と「終末期のケア」に係る医学的な知識と技術を養成します。場合によっては、初年次、2年次に3~6ヶ月単位で分割研修することも可能とします。

《研修修了後》

家庭医療専門医(日本プライマリ・ケア連合学会)、認定内科医(日本内科学会)、日本在宅医学会認定専門医(日本在宅医学会)の受験資格を取得します。

講師・指導医

研修病院である秋田組合総合病院、湖東総合病院の指導医に加え、副センター長、プログラム責任者として横手市立大森病院 小野剛院長、地域医療の指導に実績のある自治医科大学地域医療学センター三瀬順一准教授、救急と総合診療を連結したモデルの成功者である福井大学医学部地域医療推進講座 寺澤秀一教授、地元秋田大学総合地域医療推進学講座 長谷川仁志教授を講師としてお招きし、定期的に指導・研修評価等を行います。

去る4月15日に佐竹知事や小山田県医師会長をはじめ、行政や医師会等の関係者をお招きして開設記念シンポジウムを開催しました。また、研修センターは、現在建設中であり、来年春完成の予定です。

平成25年度専門研修医についても以下のとおり募集しております。皆様の周辺で興味を示す医師がおりましたら、是非宣伝いただきますようご協力お願いします。

募集要項

募集定員:5名

応募資格:医師免許取得後2年以上の初期臨床研修修了者
     又は平成25年3月末までに修了見込みの医師等

応募書類:○履歴書 ○医師免許証の写し
     ○臨床研修を修了あるいは修了見込みを証明する書面
     (平成16年以降に医師免許を取得した方)
     ○健康診断書(面接時の提出でも可)

JA秋田厚生連の職員として採用します。

○給与等/JA秋田厚生連の規定に基づきます。
(医師免許取得後 3年目:約900万円、10年目:約1,300万円)

○厚生年金、健康保険、雇用保険、労働者災害補償保険、医師賠償責任保険加入

○宿舎/必要に応じて手配します。

感染対策市民公開講座を開催

仙北組合総合病院

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当院主催・感染対策市民公開講座を6月30日(土)、大仙市仙北ふれあい文化センターを会場に開催しました。近年その重要性が叫ばれる感染対策に関する情報を医療従事者だけでなく地域住民の皆様と共有したい、との趣旨で、昨年はじめて行われました。

前回開催の季節は秋であり、テーマは寒い季節の感染症だったのですが、今回は本格的な夏を前にして、食中毒を始めとする夏の感染症をテーマとしました。題して「家内安全・商売繁盛 食中毒にご用心」。牛生レバーの問題が報道される昨今、大変タイムリーな話題を参加者に提供することができたと思います。

当院感染管理専従看護師による基調講演「夏に気をつけたい感染症」に続き、アトラクション「正しい手洗いのしかた」では、多くの参加者が実際に手洗いを体験し、ブラックライトを用いて、洗ったつもりの手にまだ残った汚れをその目で確かめてもらいました。

最後に、食品衛生行政に長く携わってこられた大仙保健所職員佐藤徹也氏より、食中毒予防等についての特別講演をしていただきました。豊富な経験に裏付けされた佐藤氏のお話は、山菜など地域特有の話題を交えながらの楽しく有意義なものでした。参加者からは、一般家庭で盛んな漬物作りに関することなど、生活に根差した質問が出る場面もありました。

診療を通してだけではない、地域住民の皆様との関わりを本講座の開催で感じることができ、スタッフ一同嬉しく思っています。

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