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秋田県厚生連は、患者さんをはじめ地域の皆様により親しまれ、信頼をもって来院していただける病院を目指し、平成22年4月から『笑顔deふれあいキャンペーン』を実施しています。
これまで、キャンペーンバッジの着用や4つの誓いを掲げたポスターの掲示、アンケートの実施などに取り組んできました。
今年度は、このキャンペーンの一環として、患者さんへおもてなしの心を示すとともに気持ちが和む環境を作りたいという思いから、秋田県厚生連の全病院で『プリザーブドフラワー』を展示しています。
『プリザーブドフラワー』は、ドライフラワーや造花とはまったく異なる新しいスタイルの加工花です。『プリザーブド』は英語で“保存された”を意味します。生花のうちに色素を抜き、特殊染料を吸わせることで、色鮮やかな美しさと生花のみずみずしさを長い期間楽しめるように作られています。
また、アレルギーの原因となる花粉やにおいがなく、水やり、水換えなどの世話をする手間がいりません。高温多湿や直射日光の当たる場所を避ければ、数年間楽しむことができます。
秋田県厚生連の病院では、白い陶器にピンクのローズをメインとして飾り付けたタイプと、バスケットにピンクのガーベラをメインとしたタイプの2種類を飾っております。病院へお越しの際には是非ご覧ください。
去る6月28日に「胃がんのからだにやさしい腹腔鏡下手術」というテーマで東京医科歯科大学低侵襲医学研究センター小嶋一幸教授の講演会を北秋田市民病院と秋田大学―次世代がん治療推進専門家養成プラン―との共同で開催いたしました。
同プランは文科省の認定を受け、東京医科歯科大学を主管校とする在京4大学と秋田大・弘前大が連携して行うプロジェクト。秋田大の指導のもと、内視鏡外科のスペシャリストなどを北秋田市民病院に招き、最先端の手術を行うとともに、当病院の外科医に指導していただき医療レベルを上げるのが目的。今回はその第一歩であり、対象は大館能代北秋田地域の医師及び医療従事者向けの開催となりました。
講演で小嶋教授は、がんの中でも胃がんの発生頻度が最も高く、全国的な統計では、本県が死亡率の最も高いグループに入ると説明したうえで腹腔鏡手術の利点について話されました。北秋田2次医療圏は県内で唯一、がん拠点病院が存在しないため、今回の取組みが北秋田地域全体にとっても画期的な試みであることは間違いなく、同時講演をいただいた秋田大学地域がん包括医療学講座本山悟特任教授からも、「秋田の地域がん医療を国内でも有数の高いレベルに引き上げ、北秋田をはじめとする2次医療圏で隈なく提供することになれば、夢は膨らみます。」と説明があり、病院のみならず地域にとっても夢が膨らむとても有意義な一日となりました。
去る7月31日(水)、当院2階の講堂において、「医療従事者合同カンファレンス」を開催しました。このカンファレンスは、がん診療連携拠点病院としての取組みの一環であり、医師のみならずコメディカルや事務職員など、由利本荘・にかほ医療圏管内の病院や診療所の医療従事者を対象に、管内におけるがん医療のレベルアップを図ることを目的に年一回開催しています。
今回は、中通総合病院の鈴木敏文院長をお招きし、「肝細胞癌に対する非手術療法について」というテーマで講演していただきました。院内外から集まった約60名の参加者は、ラジオ波凝固療法、肝動脈塞栓療法、分子標的薬による治療、放射線治療など手術によらない様々な癌療法について大変興味深く聞き入っていました。
由利本荘・にかほ医療圏におけるがんによる死亡率は、県平均とほぼ同率ですが、年々増加しています。昭和60年に脳血管疾患と入れ替わって死因の第一位となって以降継続していることから、がん対策を更に強化していく必要があります。
当院は平成19年にがん診療連携拠点病院として指定を受け、由利本荘・にかほ医療圏におけるがん医療の中核的病院として、管内の他の医療機関と連携しながらがん対策に取り組んでいます。今回の合同カンファレンスのほか、緩和ケア研修会、放射線治療に関するセミナー、がん化学療法に関するセミナー、市民公開セミナー等々様々なセミナーや研修会を開催するなど、管内におけるがん医療のレベルアップを図るために尽力しています。