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秋田県農村医学会第117回学術大会(学術大会会長 小野地章一仙北組合総合病院院長)が、7月6日秋田県JAビルで開催され、約800人が参加のもと、医療・保健・福祉の向上を目的に幅広い分野から研究発表が行われました。
ワークショップは、地域医療連携の取組みと課題について、退院支援の現状や訪問看護の役割、病診・医介連携促進への取組みなど6人が活発に発表しました。
一般演題では、北秋田市民病院地域医療連携室の吉田真理子さんは、退院支援にはADL改善以外に家族の理解と協力、社会支援の更なる活用が必要と話していました。
また、仙北組合総合病院理学療法士の大日向翔吾さんは、秋田県では高校野球甲子園予選大会への派遣が行われていますが、同病院では社会人野球チームトレーナー活動にも参加していることを発表し、試合当日までの選手のコンディショニング、試合当日のチームへの帯同などがメインであったが、最近では地域中学校での障害予防教室参加など、活動範囲は徐々に広がっていることを話していました。
一方、山本組合総合病院医事企画課の櫻田雅人さんは、より良い病院づくりをテーマに職員も患者さんも気持ちよく過ごす病院づくりのため、将来構想の取組みの推進を図ることが必要としていました。
このほか、今学会では特別功労賞に前山本組合総合病院大淵宏道先生に、学術奨励賞には平鹿総合病院の診療部長伊藤忠彦先生、由利組合総合病院理学療法士の佐藤亜矢先生に対して授与されました。
大淵先生は、長年にわたって山本組合総合病院で診療はもとより農村地域の健康増進や健診予防活動、地域医療の推進に尽力し、また秋田県、秋田県厚生連、秋田県病院協会等数々の役員を歴任し、現在もって秋田県医療会の重鎮として活躍しています。特に秋田県農村医学会の副会長、会長を歴任され、大きな功績を残され、受賞が決定しました。
学術大会では「患者中心の医療と魅力ある職場づくりをめざして」と題し、宮城県立こども病院 副院長兼看護部長の星野悦子先生の特別講演があり、東北大学病院看護部長時代の思い出などユニークに語っていました。
参加者は、看護師が多く特別講演に魅了すると共に日ごろの研究成果について情報を共有し、活発な意見交換をしていました。
当院接遇教育委員会主催の接遇研修会が7月8日~10日の3日間行われました。新入職員をはじめ、3年以内に入会した職員を中心に、3日間で合計180人が受講しました。
今回の研修会では、講師に株式会社バイタルネット大曲支店の佐々木徹氏をお招きし「接遇の重要性」と題して、接遇初級者向けに接遇の基本的なところをご講義いただきました。
まず、接遇と接客の違いなど接遇に関する定義を学び、続いて「あいさつ」、「身だしなみ」、「言葉づかい」、「表情や態度」など、接遇の各要素についてのポイントを細かく知ることができました。
「接客にはマニュアルがあるが接遇にはマニュアルがない」、「あいさつは心の扉のノック」、「第一印象は6秒、で決定される」などの言葉がとても印象に残りました。
受講者からは、「今日学んだことを早速明日から実践したい」、「もっと接遇に関する研修会を増やしてほしい」等の意見もありました。接遇教育委員会では現在、今後の研修会について企画しているところです。
当院では、病院建物の移転新築を平成26年5月に向けて準備をすすめております。病院の建物だけではなく、我々職員も研修を重ね、日々新たな気持ちで、患者様に喜んで頂ける病院づくりを心掛けていきたいと思います。