先輩職員からのメッセージ

　私の勤務する病院では高次脳機能障害、構音障害、嚥下機能障害など多岐にわたる患者さんが対象となっています。その中でも嚥下機能障害の方が多い印象です。患者さんの嚥下機能の評価から訓練プログラムの立案など行っています。
　リハビリ科は言語聴覚士だけでなく理学療法士・作業療法士も在籍しています。患者さんに対しチームアプローチを進めることで早期回復からQOLの向上を目指すことができます。他部門からの視点などは別の角度からリハビリを進めるきっかけになります。

　もうすぐ1年目を迎えようとしていますが知識も技術も未熟であることが多いです。日々の臨床や先輩の姿から多くのことを吸収し、患者さんにとって有益なリハビリを提供できるよう頑張っています。
　上手くリハビリができないこと、勉強不足で不安になってしまうことなどたくさんありました。そんな時、先輩や同期が相談に乗ってくれたことで乗り越えられました。その先にある患者さんからの感謝の言葉が心から嬉しく思いました。

　急性期の患者さんは状態変化に波があるため慎重に介入しています。日々の臨床の中で、勉強や知識を増やし自分が成長できたときにやりがいを感じます。
　高次脳機能、構音機能、嚥下機能など患者さんの生活に必要不可欠な分野を対象にしています。そのため不安でいっぱいの患者さんも多いです。患者さんに寄り添い親身になり、誰からも信頼される言語聴覚士を目指しています。

　初めての臨床は怖かったり悩んだりすることが出てきます。大学で勉強しなかった予想外の場面に遭遇することも多々あります。1人で悩むことはありません。職場には頼れる先輩、親身になってくれる同期がいます。相談しやすい環境で働けることは勉強になり力になります。
　JA秋田厚生連では言語聴覚士がまだまだ足りていません。国家資格をつかみ取ったみなさんと職場で働けることを心よりお待ちしています。