医療スタッフ - 業務紹介
臨床工学技士の業務内容を紹介します。
当会の臨床工学科は45名の臨床工学技士が在籍しております。日々進歩を続ける医療機器の専門家として医療機器の操作と管理を通し、医療の質の向上と安全確保に努めています。業務は循環器関連、血液浄化関連、手術室関連、医療機器管理と様々な分野でチーム医療の一員として活躍しております。
人工呼吸器や輸液ポンプを始めとする院内で使用する様々な種類の医療機器の保守管理から、機種統一、機器の購入、更新、廃棄等の業務にも携わっております。また病棟で稼働中の人工呼吸器や生体情報モニタ等のラウンドチェックや医療機器を安全に使用するための研修等も行っています。
当会全体の取り組みとして輸液ポンプの機種統一を図り、輸液ポンプの一括入れ替えを行い、大幅なコスト削減に繋げる事が出来ました。 また医療機器管理を行う上で必要なチェッカー類は、厚生連の共有機器として本所予算で整備することが出来、効率的な運用と質の高い医療機器の保守点検が可能となりました。
アンギオ室で行われる様々な検査や治療に関わり、看護師や放射線技師などと共に医師をサポートしています。
循環器内科では、心臓カテーテル検査、PCI、PTA、EPS、RFCAや心臓ペースメーカ・ICD・CRT等の植込み術が行われています。
ポリグラフの操作・解析、除細動装置、体外式ペースメーカ、IVUS、アブレーター、スティムレータ等のセットアップ・操作などを行います。必要時にはIABPやPCPS、人工呼吸器のセッティング・操作・管理を行います。
他には脳神経外科領域では頸動脈ステント留置術(CAS)や脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、また放射線科領域における塞栓術、内シャント狭窄に対するPTAなどが行われ、これらに対して技術を提供しています。
心臓ペースメーカは、心臓の鼓動が途切れたり、遅くなったりする病気の場合に、それを察知して電気の刺激を心臓に送り、心臓を動かすのを助ける役目をしています。鎖骨の辺りにペースメーカ本体を埋めて、そこから「リード線」という電気を通す線を心臓に入れ、ペースメーカ本体からリード線を通って、心臓に電気刺激が送られます。
臨床工学技士は、手術室または血管造影室において、医師と一緒に、このペースメーカ植込み業務(心電波形の確認、閾値の測定、プログラム設定など)を行います。手術後はペースメーカ外来において、定期的なフォローアップを行い、機器が正常に作動しているか(バッテリの確認、センシング、ペーシング閾値チェック、プログラム変更など)の検査も担当します。
主に慢性腎不全に対する血液透析治療を行います。
臨床工学技士は、穿刺から透析中の患者観察、返血まで全ての治療に携わっており、医師、看護師と共にチームで治療にあたります。技士業務の中では一番患者さんと触れる機会の多い場所でもあります。
又、透析液清浄化のための水質確保や、バスキュラーアクセス管理としてのシャントエコー、透析機器のメンテナンス等も行っています。
血液浄化療法は年々適応や治療も増加し、多岐に亘ってきています。
急性血液浄化の持続的腎代替療法(CRRT)や、血漿交換(PE)、血液吸着(DHP)、血漿吸着(PA)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などがあります。最近では潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法(LCAP)や顆粒球除去療法(GCAP)も多くなってきています。技士はすべての治療に携っています。
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